趣味で集めたアンティーク家具に囲まれたお母さまの部屋。吹き抜けの2階部分を寝室とし、1階は仕事の打ち合わせにも使えるようになっている。オークの無垢床は玄関ホール〜LDKとは異なる斜め張りで変化をつけた

すぐ南側に家が建っているが、吹き抜けにトップライト（天窓）を設けることで十分な明るさを確保。存在感のあるアンティーク家具が映える開放的な空間となった

外壁は濃淡のグレーに社長と専務が手作業でベージュを加えて仕上げ、古びたイメージを演出。駐車場と花壇は枕木でつくり、外構にコンクリートは使っていないそう

南側の窓から入る光が玄関まで届く広いホール。窓の上部にはステンドグラスをはめ込み、アンティークのタイルとステンドグラス照明が玄関を鮮やかに彩る。リビングに続く床はオークの無垢板をヘリンボーン型に張った

グリーンに塗装した無垢の扉とタイルで造作したオリジナルキッチン。背面の吊り戸棚はアンティーク家具を使って製作

玄関ホールとリビングをつなぐ約1mの幅広アーチ型通路。フランスで使われていた公衆電話を通路の壁にかけてこの家らしいアクセントに

2階から見た吹き抜け。グリーンで塗装したアイアンの手すり、向かい側にある寝室の扉つき小窓もいい感じ

小さめのタイルが上品な造作洗面台。収納を自由に作れるのもオリジナルならでは

1階のサニタリー。お母さまの好きなアンティークの世界観が忠実に再現されている。調度品とのバランスも絶妙

1.5階のセカンドリビング。1階の床に天竜杉を使ったので、オーク材を採用して変化をつけた

斜めの壁や木目のアクセントなど、見た目の印象で他とは少し異なる雰囲気を表現した外観。壁で庭を囲むスタイルは少しシンプルになりがちなので、下屋になる箇所の屋根ラインと壁上端ラインを繋ぎ合わせ、ボリューム感やインパクトを創出した

吹き抜けの開放感と無垢オークが放つぬくもりをアイアンの階段が引き締める。造作テレビ台の背後に斜めに張られたタモは、1枚ごとアンティーク加工を施してからヘリンボーン調にすることで、より本格的な雰囲気を演出できるようにこだわったもの。視線を落ち着かせつつ、空間のアクセントになっている。

ボックス型の外観は２階部分が主寝室。窓は異なるデザインの滑り出しタイプを２面に配置。大きさと形に変化を持たせたことで、シンプルな空間がスタイリッシュに仕上がった

2階は外観と同様にネイビーとホワイトの扉や壁紙を組み合わせている。床はオーク系の数種類の樹種をランダムにヘリンボーン張りにした。素材選びのこだわりが随所にあり、楽しくてかっこいい仕上がりに

吹抜けに面した2階の多目的ホールには、スタディカウンターを設置。お子さまと一緒に絵本を読んだり、ご主人が仕事をしたりとフレキシブルに活躍する。壁の一部をコルク張りにしてあるので、お子さまの絵やお便りなどを掲示できる

1階の床はほどよい硬さで水や油に強く、色の経年変化を楽しめるオーク。幅が広めの板は木目が美しく、部屋を広く見せる効果も。リビングの天井は梁を出して木の家らしさを強調した

庭を囲むL字型の平屋に、２階を１部屋プラス。外観は白を基調にグレーのグラデーションで変化をつけ、外壁の瓦のような素材感が意匠性をいっそう高めている。また、道路側の開口部を極力少なくしたことで、周囲の視線を遮ると同時に西日の侵入をカットできる

家族のコミュニケーションを取りやすい吹抜けのLDK。標準仕様の「外張り断熱」によって外気温の影響を受けにくく、上下階の温度差がほとんどない。「真壁づくり」の柱や梁、アカシアの床の経年変化も楽しみ♪