自然な丘をつくり、グランドライン設定（建物の高さ基準地点）を上げることで水災を防ぐ

寝室以外の生活スペースをすべて２階に。敷地を高くしている分、窓外の景色は自然のみ。隣家からの視線も気にならない。吹抜け階段とリビングが繋がり、実際のスペース以上の広がりを感じられる

ホームシアターや子どもの遊び場として使用。将来的には間仕切りをして子ども部屋にすることも可能

奥さまお気に入り「GRAFTEKT」のキッチン。背面には収納家具を造作し、隣にはパントリーも用意。将来は子どもたちと一緒に料理ができる広々サイズに

右手の白い壁の背面は、玄関とつながる土間収納。可動棚で収納力もたっぷり。洗面コーナー、トイレへ続く2WAYで、生活動線にも配慮されている

自分たちの好きなものを飾って演出できる“絵になる空間”が家中に。クロスなど室内に使用するカラーはシンプルに抑えた

富士山を切り取るピクチャーウィンドウ

内でも外でもない空間をとリクエストしたルーフバルコニーは、急な雨でも洗濯物が濡れずに安心。BBQをしたり、ハンモックを取付けてのんびり過ごしたりもここで

グレーと白、軒天のレッドシダーが調和したシックな外観。2階にロフトをつくるため、斜線規制に触れないギリギリのラインに建物を配置した

富士山ひのきの床、珪藻土などをふんだんに使い、自然素材の優しさに包まれたLDK。パッシブハウスの基準は、エアコンは冬は20℃、夏は25℃の設定で付けっぱなしにしても、月々の光熱費が負担にならないような基本性能に設計評価している家だ

三角屋根がかわいらしい外観。オフホワイトの塗り壁は、クラックが少ない世界基準の壁材を使用し、ひび割れの不安を軽減。撥水効果も高く、汚れがつきにくい。窓には防犯性にすぐれた白の上げ下げ窓を採用

LDKは無垢の床材と、左右にあるテラスの木塀に包まれた自然素材に包まれるスペース。すべての建具がハイドアとハイサッシのため、畳数以上の広さと明るさを実現。「建物自体の性能も高く、これだけ窓が大きくても一年中快適です」と奥さま

『カネタケ』の技術の高さを物語る書院造りの和室。床の間や書院棚、雪見障子など、設えの１つ１つに「侘び・寂び」の精神が息づいている。建物の壁の下地はすべて日本古来の「竹小舞土壁」仕上げ。調湿性にすぐれ、壁内結露を防いで年中快適な空間を保つだけでなく、構造体の強度も増す