エアコンからの涼しい風をファンで循環。床からは階下へ、壁の上部からはロフトを通って寝室へ、さらに廊下や階段までも。洗濯物の室内干しにも使えるスペース

床は無垢のヒノキ。壁と天井は調湿効果の高いルナ漆喰。家具は「久和屋」で統一し、温かみのある空間を演出

夏の西日を室内に入れないために、極力西側には窓を配置しない設計

右側のホールと左側の寝室を結ぶロフト。木の格子が爽やかな風を運んでいく

少ないエネルギーで夏は27℃、冬は20℃をキープする室内。冬の朝でも冷え込まず、梅雨時もベタつかない

トリプルガラス・樹脂枠で高い断熱・気密・防音性能をもつドイツ製のユーロサッシ。外断熱と内断熱のダブル断熱だから壁の厚みも230ｍｍ以上になる

電動の外部ブラインドは窓の外で光を遮るために遮熱効果が高い。強風時には自動で収納される

ロフトへはスケルトンの階段で。これも通風を考慮した工夫のひとつ

見せ梁がおしゃれなロフト。リビング側の壁は透明にして圧迫感を無くし、上部をふさがないことで空気の循環が可能に。夏は熱い空気を逃し涼しく、冬は暖房の温かな空気に満ちる

LDKの上部はロフトスペース。両脇をふさがないことで、トップライトから入る光を階下にも届ける

洗濯物を干すだけでなく、多用途に使えるインナーバルコニー

吹き抜けに面した2階の空調室に14畳用ルームエアコンを配置。快適な空気を床下や居室、廊下など全空間に循環させる

吹抜周りの廊下には本棚を設置するためのスペースも確保。また夏は2階のエアコンをつければ冷気が1階まで届き、家全体が涼しくなる

畳コーナー上部には、エアコンを隠すための格子飾りを設えた。格子の間から光が通るので、空間は明るいままに趣も感じられる

洗濯機の横に洗濯物をたたむ台、上部には棚を設けて、限られた空間を無駄なく使えるようにした脱衣室

母親のリクエストで、部屋には洗濯物を干すサンルームを設置。網戸付きで風を廊下側に呼び込め重宝しているそう

窓を開ければ中庭テラスへの出入りは自由。ここもリビングの一部としてくつろいだり、洗濯物を干したりと幅広く使える

木部を濃い色調で統一し、古民家カフェのように素敵な空間が実現。床下エアコンを採用したことで、冬は床からぽかぽかと暖かい。夏はエアコンの冷気をファンで拡散すると家中に涼しさが行き渡る。また、開口部にスリット状のシャッターを設けてあるので、夏の夜にはシャッターを開け、自然の風を取り入れて就寝することも可能