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最近ピアノが楽しくなってきたツグちゃんは、今日もママと一緒に練習開始。さっきまでウッドデッキをいったりきたりしていたタイくんは、気がつけばパパとハンモックでゆらゆら揺れている。かわいい寝息をたてはじめたら、パパはテレビのうしろのユーティリティスペースで、筆と絵の具の準備。そう、あちらこちらに飾られている子どもたちの笑顔は、パパの作品だ。
家づくりにおいて、もっとも重要なのは、“バランスの支点”をどこに置くかを決めること。憧れとコスト。日々の暮らしやすさと休日の楽しさ。それから夫婦それぞれのこだわり。ある会社で、半年以上掛けても見つけられずにいたそれらの支点を、『富士ホームズデザイン』の上総さんは、ときに2人のちょうど真ん中を探り、ときに想像を超えるプロならではの経験とアイデアを示しながら、どれもピタリと定めてくれた。
とくにSさん夫妻にとっては、ご主人希望のシンプルモダンと奥さまが求めたヨーロピアンキュートのバランスが最大のテーマだった。外観はモダンを優先。室内はウォールナットの深い色合いとアイアンの手すりで大らかな空間を引き締めつつ、ポイントに使われる照明、タイル、造作の棚や机、さらには随所に施された曲線の演出によって、上品なかわいさが添えられた。ピアノ室は将来、教室を開く可能性を踏まえ、動線を2つ用意。2階には家族が増えることも想定し、部屋数にゆとりをもたせている。今はもちろん、未来の暮らしのバランスまで、見事に整えられた一棟が完成した。
床はウォールナット、2階天井はスギ、3階まで伸びる階段のアイアンがアクセント。開放感、ぬくもり、落ち着きが絶妙に溶け合い、リラックスに包まれる
キッチンは奥さま希望の雰囲気。家事効率にも配慮し、ファミリークローゼットとパントリーを近くに配置
天板の一部を上げると鏡があらわれ化粧台に。見守りに配慮したアイデア
ピアノ室はRの天井と間接照明で、やさしい印象に
教室も想定したピアノ室は玄関からの動線も用意。雰囲気に合うドアをオリジナルで製作してもらった
2階の個室はクロスでアレンジ。寝室は落ち着きのあるグリーンのボーダーを選択
洗面台は玄関近くにレイアウト。耐久性を考慮して既製品を採り入れつつ、鏡やタイルで個性と明るさがプラスされた
玄関には機能的なシューズクローク。靴を磨く機会の多いご主人の希望で、出し入れ可能な専用の台が設けられている
アプローチから玄関内部まで自然石のタイルを採用。外構もあわせて依頼することで、内と外のつながりが生まれた
シャープなフォルムと3種の素材により、洗練された表情に。広々としたデッキは雨や日差しから守られ、ここで食事を取ることも
3歳、1歳の子どもとの4人暮らしで、奥さまは育休中。話を進めていた会社があったが、『富士ホームズデザイン』が手がけた知人の家を見て、ひと目惚れ。
吉田町出身。静岡大学工学部卒業後、医療用具メーカーにて製造マシンの設計・製作に従事。ある事故をきっかけに、“うれしさの近くにある仕事”をと考え、2002年にデイクリップをスタート。