「家づくりを始めた時、妻は妊娠中。出産後は未知の世界でした」とYさん。若山さんをはじめ、『くらはし建築』の女性コーディネーターから幼児期の生活や成長後の育児動線を聞き、「どう暮らすか」をイメージしていったそう。完成した新居は、まさにママのストレスを減らす家。きちんとした断熱・気密工事に加え、地中熱を生かす24時間換気システムのおかげで、一年中心地よく、空気がきれい。「子どもが布団なしで眠っても暖かく、冬用パジャマもいりません。室内干しはすぐ乾くし、魚を焼いても臭いがしない！」と夫妻はびっくり。浴室やリビング、吹き抜けを通して2階まで全室がつながる設計で、快適な空気が家中を巡る。片付けが苦手という奥さまのため、物を置きがちなカウンターはやめてリビング収納、パントリーなど計画収納を実践した。その主役と言えるのが、LDKの一角にある土間リビングだ。もともと学生時代、ヨット部で知り合った夫妻の趣味はマリンスポーツやキャンプで、サーフボードやアウトドア用品を多く所持。それを収納しつつ、書斎的に過ごせる土間はメインリビングから見えにくいため、物が増えても気にならない。「ヨット仲間を集め、キッチンで調理しながらビールを飲んだ時は最高でした」とご主人。この家なら、何気ない日常も特別な日も楽しく過ごせそうだ。