街並みを一望する高台の傾斜地を活かしたK邸。勾配に沿って、高さが違うふたつの箱を配置し、渡り廊下のようなエントランスでつなぐことで、擁壁（ようへき）などがいらない造りに。箱と箱の間に架かる階段を上り、玄関ドアを開けると、一面に空が広がる。家の至るところに窓を設け、空と緑を間近に感じながら暮らせるようにしたのもポイント。K邸は二世帯仕様で、細長い箱の1階がガレージ、2階を親世帯の居室に。大きな箱の1階にあるリビングダイニングは三方向がガラス張りで、四季折々の景色を楽しみながら過ごせるのが魅力。2階は子世帯の居室とセカンドリビングになっている。休日は、ガレージで愛車のバイクやキャンプ道具の手入れをしたり。眺望抜群のキッチンで、釣った魚をさばいて友人をもてなしたり。「好きなことが詰まった宝箱みたいな家になりました」と大満足のようだ。