アイアンと木製手すりを組み合わせた階段をアクセントに、開放感、洗練、ぬくもりが融合する空間に仕上げられた。山型の勾配天井が小さなかわいさを添え、空間の印象をやわらかくしている

子育てを終え、全員一緒に過ごす時間が減ったため、LDKは19畳ほどの広さとしたが、吹き抜けと窓からの眺めにより、実際の面積以上の大らかさで満たされる。窓際、壁沿いの床に「びおソーラー」の吹き出し口があり、太陽熱であたためられた空気が室内へと注がれる

床には適度なナチュラル感と上質感を漂わせる、無垢タモを選んだ。あえて2m20cmの高さに抑えた天井が落ち着きを演出。そこから外に視線を伸ばした時の広がりがより大きくなるよう、窓は掃き出しではなく、床から30cmほど上げている

DKは気分よく料理ができるよう、キッチンから見える眺めも考慮。すぐ横が2階や個室への動線となっていて、さりげない交差が生まれるよう計画されている

ソファやダイニングに腰掛け、廊下を行き来し、階段を上り下りすれば、周囲の環境や景観に対する配慮の深さに気づくはず。南からの光は吹き抜けを通して、やわらかく降ろされ、季節ごとの風が気持ちよく通り抜けていく

モルタル仕上げの玄関は、無垢の床や造作の収納とも相性がいい。正面の窓には借景のグリーン。その下にはディスプレイ用の棚も設置してもらった。左手LDK入口の建具は、二重のガラスの間に天然の織布をはさんだオリジナル

多様な用途を受け止めつつ、暮らしにゆとりを生む2階ホール。窓から運ばれる季節ごとの眺めが、肩の力を抜いてくれる。右手壁沿いに造作のデスクを依頼。手前側の隅には洗面ボウルが備えられている

造作による洗面台と収納が、空間の統一感とともに利便性をもたらす。カウンターは、下部に洗濯物のカゴを置ける高さに。洗濯物を物干し場まで最短距離で運べるよう、勝手口を用意。洗面脱衣室やトイレにも「びおソーラー」の吹き出し口があり、温度差が少ない環境で過ごすことができる

天井まで続く木製の棚。木製のスケルトン階段も、空間の広がりに貢献しながら家中にぬくもりを添える

無垢の風合いとボリューム、小さな遊び心が溶け込む黒い壁、そして愛らしい小物や照明。開放感と洗練に、ぬくもりや落ち着きが添えられ、抜群に居心地のいい空間に仕上がった

抑えた屋根勾配と格子が、洗練に落ち着きとぬくもりを添える。高千穂シラスの外壁は耐久性も魅力

室内はモルタル調のフロアタイルをベースに、無機質な印象の素材をセレクト。天然木や間接照明を組み合わせることで、洗練された空間にほど良いやわらかさやあたたかみをプラス

ナチュラルテイストのやさしい空間にアイアンの手すりを採用して男らしさをプラス。天井にレッドシダーを張ったことで、ぬくもりのある空間に仕上がった

吹き抜けリビングとオープンな木製階段。木のぬくもり溢れる明るくやわらかな空間

無垢アカシアのぬくもりとコンクリート調のキッチンカウンターの洗練が調和。夫婦のセンスとリラックスに満たされる空間が完成

階段の吹抜け。廊下の手すりのアイアンの繊細なフォルムが洗練された空間を演出。2階の廊下も壁をグレーで統一してある

アイアンの手すりにより1階から見上げた印象もスッキリ。天井の木目が大らかな空間に落ち着きを添える

吹抜けには、2階の居室をつなぐ渡り廊下も。アイアンの手すりと階段を組み合わせ、デザイン性の高い空間に仕上げた