広さ8畳の作業スペース。棚には生育中の塊根植物がズラリと並ぶ。ご主人はここで塊根植物を交配し、新しい株を種から育て、苗をマルシェやネットで販売している。希少な植物とあって、固定客も増えてきたという

シンプルな平屋の外観。両開きのドアを開けると、塊根植物が並ぶ作業スペースが広がる。住居用の玄関はカーポート奥に設置。作業スペースは白、住居は濃いグレーと外壁を色分けしている

建物の東側に配置した住居用の玄関。広めに設けた屋根付きポーチにも鉢植えを飾ることができる

玄関の靴棚の背面には、植物をモチーフにしたアクセントクロスを採用。植物のオブジェやアートを飾るニッチも設け、明るく個性的に演出した

プライベート空間と共有空間を仕切る廊下が、玄関から一直線に続く。コックピット型のキッチンは廊下に面しているため、家族がどこにいても様子がよくわかる

勾配天井によって開放感が倍増したリビング。高窓から明るさも十分に確保した。子どもがのびのび遊べるように当分はソファを置かない予定。植物の作業スペースともつながり、移動もスムーズだ

「作る場所と食べる場所が一体化しているので、配膳や片付けがすごく便利です」と奥さま。造作のカウンター部分は、掃除がしやすい素材を採用した。リビングとキッチンの間にパントリーを設け、収納も十分に確保した

キッチンは廊下側の壁をなくし、対面に個室を配置しているため、帰宅した家族とも自然に顔を合わせられる

150坪の広大な土地を活かして、迷うことなく平屋を選択した。植栽とエクステリアも『ぴたはうす』の設計・施工。一面に植えたヒメイワダレソウはお手入れ不要で、1年でこんなに美しい庭に仕上がった。離れのように見える左側のネイビーの外壁部分はご主人のトレーニングルーム。向かいの余っている土地にビニールハウスを建築中で、奥さまとお母さまが多肉植物を育てて販売する予定なのだそう