「畳の上で食事をしたい」という施主さんの声を受けて、ダイニングテーブルではなく畳敷きの座卓スタイルを採用し、空間を広く使えるように仕上げた。畳目線（ユカザ）で眺める庭は、木々と対等に語らうことができる

和とモダンが響き合う、落ち着いた雰囲気のLDK。カバザクラの床と白い塗り壁に自然光が反射して、より明るい空間に。写真左手、リビングの一角にはインコ用の「止まり木」を造作

夫婦の会話を楽しみながら料理できる対面キッチン。カップボードに木を取り入れて、あたたかみのある空間を演出している

2階の読書室は、三方向に書棚を造り付けた。コックピットのようなデスクエリアは、床を30cm下げることで「おこもり感」を生み出し、同時に、横長の窓から庭の木々が間近に見えるよう計算されている

読書室のマガジンラックを押すと、その先は主寝室という心躍る仕掛け。取っ手が付いていないため、「隠し扉」になっているとは誰も気付かない

1階の階段ホールに造った手洗い専用の洗面台。カラフルなモザイクタイルが空間に彩りを添える

30坪のコンパクトな土地ながら、風情ある美しい庭を確保したK邸。野鳥が水浴びをするための「バードバス」をしつらえ、畳リビングからはその様子を眺めて癒やされる。深い軒が夏の直射日光を遮り、太陽の高度が低い冬には室内の奥まで光が届く

ガルバリウム鋼板、無垢材、塗り壁といった異素材がバランス良く調和した和モダンの外観。2階読書室の横長スリット窓が表情に変化をつけている

茶の間スタイルの畳リビング。座卓を家族で囲み、お腹一杯になったらゴロン。きれいな木目の天井は天竜杉、大黒柱は天竜ヒノキ

玄関から土間を通り、奥のキッチンにはお母さんが待っている。リビングは座卓スタイルの和室。昭和の家庭の家をそのまま再現したようなシンプルな空間は、日本の家づくりの原点といえる

ロフトから小上がりの畳スペースを見下ろす。Iさんの要望で、中央の座卓は掘りごたつ式に。リビング側の面は下部が収納になっていて、LDKのスッキリに貢献している

小上がりの畳スペースはダイニングに。和室で食事をしていた、以前の家からのスタイルを踏襲した、くつろぎの空間に

和室は天井を土佐和紙、壁を稚内珪藻土で仕上げ、建具も含め健康に配慮した空間となっている。堀ごたつも同社大工の手技が光る逸品である。この造作座卓は床下に収納することができるので、布団を敷く時にも邪魔にならない

ダイニングは小上がりの畳敷きにして大勢の来客にも対応できるようにした。普段は掘り炬燵式のカウンターに家族4人並んで座って食事をするのが日課

木組みの美しさに癒され、開放感にやすらぐ、ダイナミックな吹き抜けは『タツミハウジング』の得意とする提案。床も天井も無垢材をふんだんに使い、枝付の丸太が空間のアクセントになっている。床座スタイルで目線が下がることにより、空間の広がりをより一層感じられる

できるだけ玄関を広くしたいというご主人の要望を受け、シューズクロークを壁面収納スタイルに。和室が見える地窓を設けたことで目線が抜け、より開放感が生まれた。正面の壁は開閉でき、階段下は4㎡の収納になっている

世帯ごとに水回りをわけず、一緒にキッチンに立ったり、ダイニングで食事を楽しんだりするのがGさん家族のスタイル。リビングの一角には、引き出し式収納を備えた小上がりの畳スペースもある

リビングの床材はオークの挽板。テラス側のみテラスと同じタイル敷きにし、外との繋がりを感じられるスタイルに。左側に見えるのは、スタイリッシュなブラックの琉球畳を取り入れた小上がりスペース