緑豊かなロケーションに囲まれながら、買い物や通院に便利な郊外に平屋を建てたNさん。都市部での暮らしから一変し、庭に家庭菜園をつくり、犬や鶏を飼い、自転車に乗って散策する毎日を楽しんでいる。家について話を伺うと、「理想はログハウスでしたが、老後を見据え、メンテナンス性が大切だとデザイナーさんからアドバイスをいただいたので、路線変更しました」と、ご主人は語る。ゆとりある3LDKの平屋は、無垢フローリングや塗り壁の質感を活かすデザインに。庭に面した南側にLDKや和室が備わり、ウッドデッキを第2のリビングとして過ごせる間取りだ。もともとご主人の趣味は読書で、北海道出身の奥さまはガーデニングや物作りに憧れていたそう。陶芸などの趣味を楽しむ奥さまの影響を受け、ご主人も外に出る時間が増えたという。効率的な家事動線やバリアフリー設計は大前提。その上で、ソファからもダイニングからも庭が見え、勾配天井の向こうに自然が広がる快適な住まいを形にしている。