とりこんだ洗濯物が気持ちいい。窓から眺める春の桜並木が美しい。そんな何気ない日常が幸せだと感じられる、心にゆとりをもたらす空間がここにある。この家の「全部がお気に入り」というご主人。なかでも、2階の和室で過ごす読書の時間が至福だという。5.5畳の畳の部屋に、まるで温泉旅館のような広縁。「冬場も陽がよく入って気持ちよく、とても暖かい。眠くなったら、そのまま昼寝です」と笑うMさん。メインルームは18.2畳のリビング。キッチンとダイニングを含めると、28.9畳の大空間が広がる。リビングの大開口窓の外は、縁側のように落ち着けるウッドデッキ。その先に、芝生の庭が続く。土手が天然の目隠しになり、ほどよいプライベート感がある。菜園スペースは奥さまの憩いの場に。「白菜やブロッコリー、じゃがいもをつくりました。土を触っていると落ち着きます」。豊かな自然と一体となって過ごす。大人がいつかは憧れる、そんな時間が流れている。