築100年くらいの古民家を、リノベして住むのもいいな。当初はそんな考えもあったほど「古きよき日本家屋」への思い入れがあったというTさん夫婦。純和風の趣もありつつ、現代的なおしゃれさを織り込んだ家になった。まず印象的なのが、玄関入って真正面に広がる6畳の和室。伝統的なフチあり畳を使っているため、和テイストを強く感じさせる。それでも、古めかしさはない。濃い色味で統一された木製の扉や羽目板の天井、照明のぼんぼりが落ち着いたモダン空間を演出している。窓の方へと目を向けると、4.8畳もある広々とした縁側。「子どもと一緒にバーベキューをするのが好きなんです。虫が入ってくるのもお構いなしで」。LDKは現代のトレンド要素を採用。ペニンシュラ型キッチンが空間の一体感を、吹き抜けが開放感をもたらしている。「将来、和カフェをやりたいんです」そんな夢をもって建てた家は、心安らげるカフェとしてぴったりな空間になっている。