手作業で仕上がる繊細な組子の建具。「和」ならではの造形が、S家の暮らしを彩っている

屋根勾配を活かした天井に、ガラス越しのシンボルツリー。床のチーク材はLDKより幅広の材料を使用している。手作りベンチは『櫻 工務店』からのプレゼント

リビングはもっとも格式が高いといわれる格天井に。雪見障子は下の障子を上にスライドできる

こだわりのいぶし瓦は一部をガラスに。リビングへやさしい光を落とす

トイレカウンターはケヤキの1枚板で。自然のままの形状が独特の味わいに

玄関収納の無双窓はスライドさせて換気を

木目調の天井がこだわりの階段

夫婦が大好きなテーマパークにある、お気に入りスポットをモチーフにしたLDK。大きな木の幹に抱かれたようなキッチンデザインは、すべて職人が手作業で仕上げたモルタル造形だ。赤や緑のドア、小窓は専属クリエイターが手がけている

上品な金色のツムギ襖は、組子細工とともに職人の繊細な手仕事が光る。テッセンの花を透かし彫りしたオリジナルの建具は吉野杉を使用

高級料亭のように端正な和室。千本格子と組子の建具は静岡の名工の手によるもの。座敷の奥には玉砂利が敷いてある

外壁のタイルは、職人2人が手作業で丁寧に張った渾身の作

手仕事で仕上げる繊細な格子の欄間や、自然な形を生かしたヒノキの手すりなど、随所に施された美しい造形は癒し効果が大。木を知り尽くした職人ならではのこだわりに、思わず見とれてしまうことも多いとか

外壁は濃淡のグレーに社長と専務が手作業でベージュを加えて仕上げ、古びたイメージを演出。駐車場と花壇は枕木でつくり、外構にコンクリートは使っていないそう

メキシカンタイルを貼ったキッチンは、『つくし工房』によるオリジナル製作。木製の収納扉にもタイルをあしらうなど、細かな部分まで手作業で丁寧に仕上げている。キッチンに立つ時間が楽しくなる

素材やカラーに変化をつけ、屋根形状を組み合わせることにより、和とも洋ともとらえられるS邸ならではの外観が完成。南側に配されたご両親の部屋の前には、ご近所さんとおしゃべりができるよう縁台が設置された

Sさんが『サイエンスホーム』を選ぶ決め手になったダイナミックな吹抜け空間。構造部材はもちろん、階段や手すり、建具など、手に触れる素材もすべてひのきで造作

ため息が出るほどロマンチックな美容サロンのメインフロア。吹抜けの上にあるR型の窓はアイアンの手すり付き。壁面の水色の腰壁や天井の化粧梁などは、すべて上総さんが手作業でビンテージ加工を施した