薪ストーブの炎を眺めながら過ごす。そんなゆとりのある、自然に近い暮らしを求めていたＳさん夫妻。ご主人が熱望した薪ストーブは新居のリビングで存在感を放っている。「年月が経っても飽きのこない〝ナチュラルモダンの家〟」をイメージして家づくりをスタートとしたお二人。依頼先を検討するなか、たどり着いたのがご主人の実家のリフォームを手がけた『櫻 工務店』だ。夫妻が、棟梁で代表取締役の櫻井 充さんに相談しながら練り上げたのは、長い廊下などの無駄を省いた実に合理的なプラン。加えて、ゲストと家族の動線を分けた玄関、パントリー棚付きキッチン、リビングと一体の畳スペース…と、夫妻のこだわりが凝縮している。統一感のあるインテリアは、奥さまがインスタグラムを参考に壁紙を吟味したそう。ＯＢさん宅で出合ったクリの床板をベースとし、リビングはコテ跡が残る漆喰の塗り壁に。素材の質感になごむ、暮らしやすくモダンな木の家を叶えた。