足場板で造作した玄関ドア。ラウンドの取っ手は木製。縁にアイアンをあしらう細かな細工が、デザインセンスや職人の技術の高さを物語る

古材の足場板と塗り壁、ガレージ扉には亜鉛メッキのブリキと、異なる素材を融合させた。そこに暮らす人のスタイルを雄弁に語るファサードに、間接照明がニュアンスを添える

30畳を越すLDK。床にはタイルを用いて、インテリアもシンプルに。飾り棚に用いた鉄板は、厚さわずか5mm。主張しすぎず、それでいて空間のアクセントにもなっている

家の一部として取り込まれたプライベート感満載の中庭。リビングと同じタイルを敷き、一体感を演出している。軒や壁の無垢材、塗り壁との対比も絶妙

リビング上部の吹き抜けが、大空間のリビングに縦方向の開放感を与えている。吹き抜けを囲むキャットウォークの繊細なワイヤーフレームが、コンテンポラリーアートの作品のよう

沖縄の建築物に用いられる「花ブロック」を洗面脱衣所の仕切り壁に。カッティングデザインはかわいいだけでなく、通気性もあるので、水回りにはぴったり

存在感のあるステンレスキッチンを主役に。サイドの壁はモルタル塗装で、床の質感とコーディネート。背面の収納棚もフレームはモルタルづくり、棚板は無垢材を用いた

足場板は施主さんが塗装。寝室は大好きなカリフォルニアテイストで爽やかに仕上げた。プライバシーを守れるスリット窓で採光と通風を確保。夜は間接照明が優しいくつろぎに空間に

職人の技術の粋を結集した玄関ホール。床はヘリンボーン張り、上がりかまちはアイアンで縁取っている

玄関から見上げると、さらに左右の隣家が迫っていることがわかる。この土地に足場を組み木造3階建てを建てる職人の技術の高さが伺える

木製の縦格子と軒が和の雰囲気を醸す玄関。アプローチには、コンクリートや大きめの石など異なる素材がセンスよくあしらわれている

メキシカンタイルを貼ったキッチンは、『つくし工房』によるオリジナル製作。木製の収納扉にもタイルをあしらうなど、細かな部分まで手作業で丁寧に仕上げている。キッチンに立つ時間が楽しくなる

塗り壁によく似合うオリジナルの木製ドア。既製品にはないあたたか味、重厚感、手触りの良さが魅力。アイアンの取っ手も特注。使い込むほどに味わいが出てくる