片流れの大屋根を抱く、堂々たる佇まいの外観。軒の高さをできるだけ低くし、塗り壁に杉の格子が映える洗練されたデザイン。ギャラリーの入口が分かるよう、住居の玄関はあえて引き込ませ、目立たないように配慮

玄関ホールを抜けると、大開口の窓を持つLDKがお出迎え。落ち着きのあるヨーロピアンオークの床をベースに、木目の詰まった見た目にも美しいピーラー（米松）の化粧柱や、壁面にレッドシダーを採用することで、程よい木質感を演出。壁の一部にあしらった、通気性や透湿性に優れたコットンクロスが窓からの光を優しく反射し、室内を照らす。L字のプランにしたことで部屋のどこからでも庭を望むことができ、明るく、居心地のよい空間になった

コンロ側と比べて、シンク側を5cm高くしたことで、洗い物が格段に楽になった。Ⅱ型キッチンならではのマネしたいアイデア。パントリーが隣接し、キッチンはいつでもすっきり

壁一面に造作した大容量のテレビボードは、ベンチとしても活躍

太さをそろえた梁（はり）が美しい十字を描く。階段を上って屋根裏へ

額縁のオーダーとギャラリー貸出をする「工房Nico」は、交流の場としても機能。作品やイベントの様子をインスタグラムで発信中（@minigallery.nico）

天窓から光が差し込む玄関ホール。壁一面に収納を設け　靴やBBQグッズなどを収納

ウッドデッキに椅子を出してBBQを楽しむのがご夫婦のお気に入り

素材を一枚一枚重ねたラップウォールの外壁に、片流れの屋根を組み合わせ、シンプルかつ上質なデザインに仕上げた外観。住居、店舗、外構とトータルで同社が手がけ、統一感のある佇まいが実現した。住居とトリミングサロンをつなぐウッドデッキに腰掛けて、周囲の自然と溶け合うひとときが心地いい