22畳のLDKにL字型の造作収納を設けて、緩やかに仕切ったことが使いやすさの秘密。畳の代わりにクッションを選んだ小上がりスペースは、寝転びながら子どもと遊んだり、天井を見上げたりと快適に過ごせる

LDKは勾配天井を覆うレッドシダーが色鮮やかで、ウォルナットの床とも相性がいい。樹脂サッシやトリプルガラスの窓と、240mmの屋根断熱を採用したため、リビングのエアコン1台で家全体をカバーできるほど高断熱だ。消費電力もごくわずかで、年中心地いい空気に包まれている。さらに生活に必要な明るさを確保しながら、あえて低い位置に設定した照明計画はOさんのこだわりの一つ。夜には、落ち着いた陰影が心を癒してくれる

「キッチンの内側は隠したい」という奥さまの言葉から、家全体の表と裏を分ける設計が生まれたそう

ファミリークローゼットは寝室、廊下の両方から行き来できる

LDK隣の扉を開けるとプライベート空間へ。室内干しが可能な洗面コーナーの奥は脱衣所と浴室、廊下正面は子ども室、右奥は寝室に続く

小窓正面の玄関。動線は来客用、収納付き家族用と二通りに

長い軒が夏の日差しを遮り、あえて軒樋をつけずに雨が流れ落ちる様子を楽しむ仕掛けに。杉板で造作した雨戸も趣深く、ウッドデッキはBBQやプールに便利。この庭で、ご主人はDIYを楽しむ

ご主人がwebで見つけて「やりたい！」と要望した焼杉の外壁は、耐久性が高くメンテナンス性が抜群。シンプルなフォルムに映え、伝統とモダンが共存するたたずまいに

小上がりのキッズスペース。勉強したり、遊んだり、自由に過ごせる子どもたちの秘密基地

庭を眺めながら過ごせる22畳のLDK。スケルトン階段にすることで、圧迫感のない空間に仕上げた

親世帯の畳コーナー。半透明のガラス戸でLDKと緩やかに仕切ることができる

ダイニングテーブルを置かない分、リビングが広く使えて、なおかつ畳敷きにすることで、寝転んだりゆったりと過ごせるようになった。床、梁、天井は天竜杉

建物とフェンスで囲った中庭には人工芝を敷き、ウッドデッキをL字型に設置。子どもが遊んでいてもプライバシーを確保でき、安全・安心に過ごせる

階段で上がるロフトは5畳。季節ものや大型の荷物などを収納している。近所に住む孫たちも、毎日やって来てはこの「秘密基地」で遊んでいるという

小上がりの畳コーナーから、リビング、ダイニングキッチンまでが1ルーム感覚で繋がる。壁の凹凸や化粧柱で緩やかに仕切られ、空間にメリハリが生まれている

22畳のロフトは、天井高1400mmで固定資産税の対象にならないボーナス空間。秘密基地のような雰囲気で、お子さんの遊び場にも。『瀧口建設』らしさを感じるサクラのくりぬきが高級感を演出

LDKの一角にある小上がりの畳コーナーにクッションを置き、木製の背もたれを造り付け。のんびり読書を楽しむ空間に仕上げた。落ち着いて過ごせるように窓のサイズを小さくし、差し込む光を調整しているのもポイントだ

ナラ無垢床の足ざわりが心地よいリビングで、子どもたちは年中素足で過ごす。続き間の洋室を仕切る扉は壁の中に収納でき、合わせて22畳の大空間が広がる