上部に向かって張りだすようなフォルムと、米杉のニュアンスある色調、赤い玄関ドアが目を引く外観。目隠しを兼ねた玄関の格子が個性的な表情をプラスしている。アプローチには枕木を敷いて来客を迎える

素材感が活かされたリビング。ヘリンボーン柄の壁は、板の幅や長さにもこだわった、見事な職人技。キッチン奥のパントリーや、サニタリースペースのドア、ソファはトーンの違うブルーでコーディネートしてアクセントに

端材で造作してもらったダイニングテーブルが空間に溶け込んでいる。大きなアーチとライトブルーがかわいいキッチンパントリーは、あえてオープンにして使い勝手も両立。アイアンシェルフも造作して、見える収納も意識している

透き通った海を思わすような玄関のタイルが印象的。フルオープンになる引き戸を開けて、そのままリビングへ。シューズクローゼットは、棚とハンガーポールですっきりとした収納空間。LDKと揃えたライトブルーの壁で明るい空間に

リビングの一画には子どもの服や学用品を入れるオープンクローゼットを。朝の身支度やお風呂上がりなど、子どもの着替えはここで済ます。「2階への上り下りをしなくて済むので、すごく楽です」と奥さま

ご主人念願の書斎は、レンガ調のクロスやチェッカーのフロアで、理想のブルックリンスタイルでまとめた。イメージ通りの空間にするため家具は造作せずに、オールドアメリカンのインテリア雑貨をセンス良くディスプレしている

丸い洗面ボウルと鏡、レトロな水栓がかわいい洗面スペース。シンプルな天板のみの洗面台が清潔感をもたらす。ダークカラーのフロアとのコントラストも絶妙

寝室はエンボス加工のシックな色調のクロスをアクセントに。天井まで届くハイタイプのドアで、縦空間の広がりを感じさせる。壁の上部に儲けたガラスのフィックス窓は、隣の空間への明かり取りの役割も

家の中でも一際目を引くのが、階段部分から玄関まで赤いペイントが施された壁紙。赤はご主人の好きな色。どこまで塗るかは試行錯誤だったそう。奥さまが趣味で撮った写真やご主人の趣味であるスニーカーを飾る際にも赤い背景の方が引き立つのではと、玄関までペイントした

南北に長い敷地を有効利用して、手前に自家用車を3台置ける駐車スペースを確保。建物とつないだ赤いガレージはご主人の愛車2台とバイクを収納するほか、趣味部屋として寛げる空間もある。コストダウンするために、イナバの大型物置をガレージとして使い、塗装と床の仕様にこだわった。仕事を終えて、愛車を眺めながらポーチから玄関へ向かうひとときが車好きにはたまらない