明るい色味を好むYさんのため、無垢西南桜の床色が最も濃くなるよう淡い色合いでコーディネート。TVボード裏の黄色は、奥さまが家族のラッキーカラーを参考に選んだもの。サイドの棚は空手のトロフィー置き場にする予定だそう

子どもたちが転げ回っても「やめなさい」を言わなくていいことが、夫妻にとって最も大切。その要望を最大限に汲み取り、余分な柱や壁のない大空間を叶えたのは、『桜建築デザイン』がこだわる「SW（スーパーウォール）工法」のなせる技だ。ダイニングテーブルのないLDKをはじめ、どの空間も余分な扉や間仕切り、つり下げ式照明を使っていない。子どもたちが追いかけっこをしたり、空手の型を練習したり、時には床に転がって本を読んだりしても大丈夫

食事から宿題までカバーするL型カウンター

キッチン真横にあるパントリーは壁紙がビビッド。扉がなくオープンな作りで、子どもたちが自分で探したり、片付けられるように」と奥さま

子ども室も空手の型の練習、ミット打ちや蹴り練習に最適だ。「家のどこかにサンドバッグをつるす予定です」とご主人

2階の寝室に設置した照明は、なんとプロジェクター付き。寝転びながら動画を見られる贅沢な空間に。たっぷりのウォークインクローゼットも用意

手前が来客用、奥がシューズクロークを備えた家族用の玄関ホール。広々とした土間が使いやすい

家の南側は、太陽光を取り込む窓がずらり

子ども部屋の建具は色味を加えて、遊び心のあるデザインに。淡い色合いで、家全体のナチュラルな雰囲気はそのままで、可愛らしくした

色味はHPを参考にしながら、素材、模様を一つ一つ吟味した外観

和室の壁と天井は珪藻土。色味は京都の料亭を参考に

ダイニングを見渡せるキッチン。色味も淡いグレーで統一されていて美しい。広いシンクを選定している

室内から零れる電球色の光が美しく、照らされた白の外観は淡いピンク味を帯び、まるでショートケーキのよう

見学会で見た家を参考に造作してもらったキッチン収納。色味や木目が床と調和するよう配慮し、インテリア性もアップ。引き出しの取っ手はキッチン側にも用いたブラックアイアンで統一

黒を一切使わないことにこだわった室内。流行りの“〇〇テイスト”という言葉に縛られず、シンプルで明るい色味を使うよう心がけた。リビングのTVボードはヘリンボーン張りでアクセントを

南面の大開口からたっぷりの光が差し込む21畳のLDK。白、グレー、淡い桜色でコーディネートした空間は開放感に満ちている。同社ならではの高い断熱性能により、UA値は0.57をキープ

開放感のあるリビングは、心落ち着くアメリカンクラシックな佇まい。アンティークオークの床色に合わせ、TV背面に貼った杉板、輸入建具の収納扉など、すべてを中島社長自ら塗装した。吹き抜けを飾る時計や照明、家具までコーディネーターが提案。塗り壁の自然な色合いもいい

SGL鋼板と塗り壁のコントラストが美しい和モダンスタイルの外観。閉鎖的な北面と開放的な南面とのギャップが面白い ダイナミックな勾配天井のリビングは平屋ならでは。南側に大きな窓を採用することで、室内と庭との一体感が生まれた。フローリングは無垢のオーク材で、時間の経過とともに色味が濃くなり、味わいを深めていく