「やっと理想の住まいになりました」そう笑うHさんが暮らすマンションのドアを開けると、パリのアパルトマンを思わせる玄関ホールが迎えてくれた。古材の梁を思わせる内装や、ステンドグラスの小窓を眺めながら進むと、寝室とリビング、ダイニングまでが一続きになった開放的なスペースが広がる。アメリカのアパートメントホテルのような印象だ。「キッチンの位置を変え、不必要な壁を取り払い、内装のすべてを変更してもらいました」と話すHさん。ゆとりあるベッドルーム、暖炉型ヒーターを眺めながらくつろげるリビング、シンク一体型の造作ダイニングテーブルが映えるキッチンが一続きに。それぞれの天井の高さ、家具の配置、雑貨を飾る場所まで計算され、センス良くステージングされている。「こだわりはキッチンの造作家具。イメージ通りのダイニングテーブルを作ってもらえて満足です」。30年間憧れ続けた、映画のワンシーンのような暮らしを楽しんでいる。