深い軒と十字の立派な木の柱が印象的な平屋の外観。この軒が日差しを遮り、涼しいウッドデッキでくつろぐGさん家族。奥さまの実家が農家ということもあり、庭に家庭菜園を作って子どもに「食育」を実践する予定

ゆったりとした土間玄関。天井まで届くフルハイドアと透明ガラスのリビングドアを採用したことで、より広く感じられる。FIX窓越しに見えるアイアンバーのグリーンでお客様のおもてなし

ナチュラルモダンなテイストに癒やされるLDK。テレビ右横の「隠し扉」を開けると、子ども部屋・水回りへとつながる

30畳の大空間LDK。天井を一般住宅よりも30cm高くして、さらに柱と梁を見せないことで、木造住宅とは思えないほどの開放感を実現。南北の窓のとり方に建築家ならではの採光と通風のセンスが光る

フルオーダーの業務用キッチンがG邸の主役。「自宅で料理教室を開きたい！」という奥さまの夢が叶う日も近い

脱衣室と洗面室をセパレートすることで、実用性がグーンとアップ。ハイサイドライトから差し込む光が室内に十分な明るさをもたらす

北面が暗くなるという平屋の欠点を解消するために天窓を設けたLDKはやわらかな光が降り注ぐ

「ザ・平屋」と呼びたくなる端正な外観デザイン。交通量の多い交差点に面しているため、格子塀で目線を緩やかに遮る。料理教室としてもさり気なく目を引くよう、アプローチが印象に残るように設計されている

家庭菜園も奥さまのこだわり。季節の野菜の種を植え、育て、収穫して、家族でいただく食育を実践している

U家にとって、庭はBBQやプールを楽しむだけの場所にとどまらない。家庭菜園に季節の野菜を植え、育て、収穫して、おいしくいただく。食べ物を自給自足することの大切さを知る「食育」と、庭を通して子どもの創造力、自主性が身につく「庭育」の場でもあるのだ。

軒を出した掃き出し窓はちょっとした雨でも開けておけて換気ができる。庭では、家庭菜園で野菜を育てている

周囲に気兼ねなくくつろげる芝生の中庭。ご主人のD I Yによるレンガ造りの家庭菜園では、トマトやホウレンソウ、ナス、トウモロコシと、多彩な野菜を収穫できた。子どもと一緒に育て、収穫し、料理して食べる楽しさを体験でき、食育にも役立っている

深く伸ばした軒が夏の直射を遮り、冬は光を室内の奥まで届ける。L字型のウッドデッキと家庭菜園が子どもの創造力を育む

スタイリッシュなフォルムの外観。リビング前にウッドデッキを付け、庭で家庭菜園を楽しむ予定とか。建築家が敷地調査を行い、窓の配置や軒の深さなどにパッシブデザインを取り入れている