家族構成の変化にも対応可能な、間仕切位置の変えられる空間。子ども用勉強机として造り付けられた杉のカウンター。下は書棚に。正面の壁には木を張り、子どもの作品等を飾れる

玄関すぐの団らんスペースは、大理石調の床とレンガタイルでスタイリッシュな仕上がり。お客さんを迎えるとともに、家族が自然にくつろぐ場所となる。とくに冬はここで過ごす時間が長くなりそう

地場のスギ、ヒノキを骨組みから仕上げ材まで採用。国内トップクラスの調湿性能を誇る稚内珪藻土や土佐和紙など、内装には呼吸する素材が使われる

ワインレッドのキッチンやアジアン調のエッセンスをブレンドしたリビングなど、奥さまの要望が随所にちりばめられた。キッチンを中心に洗たく・洗面・浴室の水回りと、物干し場となるバルコニーを連続させ、家事効率を高めている

季節ごと採光と通風をコントロールする、パッシブデザインが基本。24時間全館換気システムの採用により、ロフトや床下にもクリーンな空気が運ばれる

階段下を利用した洗面スペース。大井川スギのカウンターに、手水鉢には遠州七窯の1つとして知られる地元の「志戸呂焼」が使われた

和室は天井を土佐和紙、壁を稚内珪藻土で仕上げ、建具も含め健康に配慮した空間となっている。堀ごたつも同社大工の手技が光る逸品である。この造作座卓は床下に収納することができるので、布団を敷く時にも邪魔にならない

外壁は雨垂れなどの汚れが目立たない黒を選択。建物周辺に5つのバルコニーを設け、外からの視線を遮り、窓を開けて風や光を通す。また物干し、ゴミのストック、ミニ家庭菜園としても大活躍だ

廊下には子ども画伯の作品を飾れるニッチ棚

リビング内に設けた、子どもたちのスタディーコーナー兼奥さまのワークスペース。マグネットボードを採用し、カレンダーやプリント類、子どもの作品なども飾れる自由な空間に

10畳を超える子ども部屋は、家族構成やライフスタイルの変化に応じてフレキシブルに対応できる

2つある子ども部屋のうちの1つ。兄弟で机を並べた勉強 部屋。もう1つはおもちゃ部屋

2階南側には子ども部屋を設計。高さ調節のできる造作カウンターは勉強机に

2か所の窓からの光が白い壁に反射し、十分な明るさを確保した子ども部屋。勉強机は造作

キッチン横カウンターコーナー。奥さんの家事スペースだけでなく、子どもが大きくなったら勉強机としても使える

まるで隠れ家のような小屋裏は、壁一面の造作書棚が存在感たっぷり。「大工さんに相談して造っていただきました。我が家は大人も子どもも漫画が大好き」とAさんは語る。ちょっとした収納スペースを椅子がわりにしておしゃべりしたり、カーテンで仕切った収納空間にお布団を敷いて寝てみたり。すべてが子どもたちの秘密基地さながら

キッチンの天井は床材と同じオークの突板にして、統一感を高めている。オープンキッチンの背面に設けた造作収納＆カウンターも、ダイニングキッチンの雰囲気とベストマッチ。カウンターは、子どもたちが勉強に使うことを想定し、壁に書棚も設えた。また、週に一度まとめて買い物するＩさん家族の生活スタイルに合わせ、キッチン奥には大容量のパントリーを確保した