階段は親柱や手すり子はもちろん、下部に設けられたヌックに敷かれたストライプ柄のクッションまでオリジナルで製作されている

ラップサイディングを用いたアメリカンスタイルの外観が、住まい手の個性と楽しい暮らし心地を伝える。外壁のカラーや窓のセレクトもイメージ通り。ガレージの入口には電動のオーバースライダーを採用している

1階全面に渡されたカバードポーチは、どうしても叶えたかった要望の1つ。LDKと芝生の庭をやわらかくつなぎ、家族の声と季節ごとの楽しさ・豊かさを行き来させる

床には落ち着きある色合いと優れた耐久性が魅力の無垢ケンパスを選択。サーフボードを飾るフックも依頼した

玄関から続く羽目板の腰壁が、空間の統一感とほどよい上品さを演出する。キッチンから家族を見渡せ、リビング階段によってつながりが育まれるよう計画

水栓、タイルから鏡のフレームや引き出しの取っ手まで1つ1つ丁寧に選んだ造作洗面台は、エレガントな仕上がり。ランドリールームとしての機能も持たせた上で、2つの入口を設け、家事効率を高めている

玄関からA夫妻のこだわりが詰まっている。帰宅してすぐに手を洗えるように設置された洗面台も造作仕立て。ガレージへとつながる扉に加え、ペーパーホルダーやサインプレートなどのアイテムも空間に馴染む

ガレージは多彩な趣味をもつご主人の秘密基地。壁や天井にOSBボードが張られ、フックや棚を取り付けるなどのアレンジを可能にしている。輸入物の扉は玄関側と違うカラーに塗り替えアクセントに

子ども部屋はモールの上下でクロスを張り分け、さわやかな空間に。外観がどっしりとした印象となるよう、屋根の高さを抑えているため、2階の各部屋は一部が勾配天井になっている

手すりの親柱にはノミで刻まれた意匠も

全面にクッションマットを敷いた。部屋音のことを考慮し、1階の親世帯の上に置かないよう間取りを工夫

アイアンの手すりも阿部さんが製作。こちらもネイティブインディアンの柄をモチーフにしたオリジナルデザイン。この家のシンボルマークにもなっている

構造上どうしても必要な柱と梁を活かして、「ヌック」を設けた。長女が絵本を読んだり、YouTubeを見たりするのはもちろん、ご主人と奥さまもここで一緒にくつろぐことが多い

手すりの親柱にはヒノキの芯去り材を。その名の通り木の芯を外しているため、割れや狂いが生じにくい。木に精通した櫻井さんらしい美しい造形だ