大きな開口部からたっぷりの光が差し込むLDKは19畳。勾配天井に杉板を、フローリングにカバザクラを採用した空間は、きれいな空気がゆったりと流れ、思わず深呼吸したくなる。2本の太い丸太梁を家族みんなで塗装し、家づくりの思い出に

自然豊かで、子育て環境に恵まれたロケーションに佇む平屋のA邸。外観は、ブルーの外壁にグレーの大屋根がバランスよく調和している。建物を真南ではなく、やや南東にずらして配置し、なおかつ軒を深く伸ばすことで、効率よく日射取得と日射遮蔽が可能に

玄関ホールから段差なしでフラットにつながる土間収納。造作の収納棚は、靴だけでなくコートや傘をかけるスペースもある

土間収納とランドリースペースの間に配置した手洗いコーナー。野球で泥んこになって帰宅した長男が、ここで手を洗ってからランドリーでユニホームを脱ぎ、浴室へと向かう動線をイメージした

換気に優れた高性能住宅だからこそ実現できる、レンジフードのないキッチン。調理中の臭いがこもらないことはもちろん、掃除の手間が省け、見た目もスッキリ。カップボードを造作して、おしゃれなカフェスタイルに

9畳の子ども部屋は、成長に応じて二間に分けられる。造作の本棚も可動式で便利。子ども用の踏み台は、金澤社長が自ら造ってプレゼントしたもの。窓越しには四季折々の山の景色が広がる

土間収納→手洗い→トイレ→ランドリールーム→浴室へとつながる動線。高い断熱・気密・換気性能により、部屋干しの洗濯物がよく乾き、不快な臭いもしない。洗う・干す・アイロン・たたむ・収納が一か所で完結できる。収納棚の高さは、現場で施主さんを交えて二度確認してから決めた

主寝室内にある5.2畳のファミリークローゼット。どこに誰の何がしまってあるかが一目瞭然で使いやすい。壁付けのハシゴをのぼると、ご主人の趣味部屋として使う隠れ家的なロフトになっている

和室と合わせると約30畳の大空間LDK。カバザクラの床とシラスの塗り壁に包まれた室内にきれいな空気が流れる。リビングとダイニングの天井高を変えて変化をつけた

きれいな空気がゆったり流れる吹抜けのLDK。腐らない、シロアリに食べられない国産材「緑の柱」に家族の思い出が刻まれていく。階段の傾斜も身体に負担をかけないよう緩やかに造作してある

カフェスタイルのオープンキッチン。地熱利用の換気システムにより、レンジフードをつけなくてもにおいがこもらない。エコキュートを室内に設置することで保温の負荷が減り、年間の電気代が約1万4,000円も安くなるそう。太い丸太梁は『金澤建築』の代名詞で、家族みんなで塗装して家づくりの思い出に