Kさんの新居は、延床58坪のワイドな二世帯住宅。共有部分は玄関と客間のみの独立型なので、2棟分のこだわりが詰まっている。吹き抜けの玄関は、見事なまでの開放感。正面には大きな掃出窓があり、外の風景と薪ストーブ、そして桧の大黒柱が、家族やゲストを出迎える。玄関の横にある客間は2世帯の共有スペースで、親戚や地域の集まりなどに活躍。和室の反対側にある親世帯のLDKは、床に松（パイン）、天井に杉の板張りを採用。木の香りがやさしく漂い、落ち着きのあるナチュラルな空間に心が癒される。一方、2階の子世帯のLDKは、勾配天井がおおらかな天然木の空間に、ロフトと小上がりをプラス。LDKから子ども部屋へは、吹き抜けに架けた橋のような廊下を渡って行き来するようになっているため、子どもたちは常に開放感とワクワク感を味わえる。また、冬には玄関ホールにある薪ストーブの暖かさが上下階に行き渡る。吹き抜けを介して2つの家族が温もりと笑顔を共有し、ちょうどいい距離感を保ちながら新しい暮らしを楽しむ毎日だ。