時間がゆっくりと流れる吹抜けのLDK。パイン材のフローリングと太い3本の梁に塗装を施して、フロア全体をアンティークな雰囲気にコーディネート。薪ストーブ1台で2階まで暖まる。夜になると、大きな窓から見える街の夜景は言葉では言い尽くせないほどの美しさだそう

静岡市街を一望できる高台の造成地に完成したK邸。片流れの屋根に顔を出した薪ストーブの煙突がランドマークに

オリジナル造作のアイランドキッチン。2WAYの動線とステンレスの天板は、友人たちと料理やお菓子づくりを楽しむのに便利

ダイナミックな勾配天井のリビング。大開口からたっぷりの光が差し込む。憧れの薪ストーブもしつらえ、炎の揺らめきを愛でるスローな暮らしを楽しんでいる。アンティークの掛け時計とグリーンの素敵なインテリアは奥さまのセンス。パイン材の床の経年変化も楽しみ

カフェスタイルのキッチン。奥さまが収集してきたアンティークの雑貨はどれも現役選手で、空間に馴染んでいる

ランドリールーム兼奥さまのアトリエ。広い空間を利用して作った作業台で、ここでアクセサリーを作ったり、ペイントしたり、絵を描いたり。ライフスタイル雑誌の表紙になりそうな素敵な空間に、ゲストも歓声を上げる

開放感のある玄関ホール。視線を避けつつ光を取り入れられるよう、窓の位置に配慮した。ゴルフバッグや大量の靴がすっぽり収まるシューズクローゼットも完備

リビング、ダイニングとフラットにつながるウッドデッキで、庭を眺めながら淹れたてのコーヒーを飲むのがKさん夫妻にとっての至福のひととき

薪ストーブのあるダイニング。冬はこれ1台で2階の隅々まで暖まる。薪ストーブを囲むレン ガは床面を濃い色合いに、壁面を薄い色合いにしてグラデーションをつけアクセントに

小屋裏から眺めたダイニングキッチン。毎年、初冬に入ると薪ストーブを焚いて過ごすのが日課に。「薪ストーブのおかげで家中が暖まります。揺らめく炎を眺めながらゆったりと過ごす時間もまた愉しいものですよ」とご主人

住宅街で煙を出したくないと、LDKには薪ストーブの代わりにガス暖炉を設置

住まいの中心にあたる位置に設けた薪ストーブ。冬はこの１台で家中が暖まる。板張りの床や壁、天井のやさしい木目が安らぎを感じさせる

再利用した古民家の古材や古建具と、真新しい無垢の床や天井、造作家具が調和して、新鮮さと懐かしさが溶け合った居心地の良い空間が実現。冬は薪ストーブで体の芯から暖まる。薪ストーブの背面の壁はレンガ張り

吹抜けのLDKは25.9畳の大空間。これだけの広さでも薪ストーブ1台で家中がポカポカ暖まる。床と天井は杉、梁は米マツ。八寸の大黒柱が家族を見守っている

パッシブデザインが施されていることも大きな特徴。2つの吹き抜けを光と風が行き来し、家族の声と薪ストーブのぬくもりが運ばれる。格子のキャットウォークは、光を降ろしつつ、見上げたときのアクセントの役割も。オリジナルのアイアンが大らかな空間を引き締めている

間口の狭い建物ながら、玄関から中へ入ると、吹き抜けを擁する礼拝堂さながらの大空間が広がる。大開口の先には奥行きのあるダイナミックな緑の景色が開け、建物の外で受ける印象とのギャップが暮らしに感動を与えてくれる。開放的な設計ながら、冬は薪ストーブだけでしっかり暖まるのもポイント

大きな開口部からたっぷりの光が差し込むLDKは19畳。勾配天井に杉板を、フローリングにカバザクラを採用した空間は、きれいな空気がゆったりと流れ、思わず深呼吸したくなる。2本の太い丸太梁を家族みんなで塗装し、家づくりの思い出に

黒い焼杉の外壁と薪ストーブの煙突が青空にくっきりと映える。天竜の山々に囲まれた絶好のロケーションで、ギャラリー併設の平屋が長男の成長とともにゆっくりと熟成していく。第3回ふじのくに木使い建築表彰最優秀賞受賞作品